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活動報告

コミュニティ・ラーニング2021@岩手県野田村


9期生のコミュニティ・ラーニングのご報告です。未来共生プログラムでは1年次の8月にコミュニティ・ラーニングの授業で東北地方において東日本大震災の際に被災地となった地域に赴き、現地でフィールドワークを行います。今年で9年目です。今年度も昨年度に続き新型コロナウイルスの影響のため、オンラインを取り入れて活動しました。堀﨑 光人さん(人間科学研究科・博士前期課程1年)からの報告です。

野田村の復興への取り組みの核心

[写真1]班でのオンラインインタビューの様子

東日本大震災から10年、今年のコミュニティ・ラーニングは、野田村の復興への取り組みの核心は何かということを、探求していくものとなりました。コロナ禍の今年も、野田村と大阪大学吹田キャンパスとをZoomでつなぐオンラインフィールドワークの形式で、8月20日~22日の3日間、実施されました。初日の全体講義は、極めて示唆に富むものでした。

貫牛利一さん(久慈広域観光協議会)は、この10年間で得られた自分の財産は「ボランティアの人たちとの関係です」と話されました。ボランティアと被災者という関係であったのが、家族のような関係になったとのことです。漁師さんたちは、ボランティアの人たちに後押しされ、獲ったホタテを「荒海ホタテ」というブランドで、全国販売することになり、以前にも増して、自分たちの仕事に誇りを持てるようになったとのことでした。

小野寺修一さん(野田村役場未来づくり推進課)のお話では、公園建設は、地域住民と学校が協力して行ったとのことです。小・中・高の子どもたちは、それぞれ役割を持って公園の建設に関わり、地域住民は、若い世代から高齢者の方までが、ワークショップ形式で意見を出し合って、公園を作っていったということです。お二人のお話から分かることは、野田村の復興は、様々な人々との関係を作り出す中で行われてきたということです。そして、これこそが、野田村の復興の核心であるということです。

このことは、受講生が4つの班に分かれて行ったインタビューでより明確になりました。私が所属した班では、「子どもと教育」をテーマに、小野寺勝さん(野田村役場職員・元野田村教育委員会)と越戸和美さん(久慈高等学校PTA会長)に、インタビューをしました。そこでのお話は、上級生が下級生に復興への思いを伝えながら教えるソーラン節、中学3年生が各種イベントで復興にかける心意気をアピールしていく和太鼓、地元の生産者が食材を学校に届け子どもたちと一緒に食べる地産地消の学校給食、地域ぐるみで知恵を出し合い進めている新小学校建設、でした。これらの取り組み全てが、子どもたちを取り巻く様々な人々との関係を再建し創造していくものであるといえます。

最後に、ご協力を頂いた野田村の方々、貴重な学びの機会を提供して下さった先生方、ともに学び考えた受講生のみなさんに、心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

(2021年12月6日, 堀﨑)

 
 
 
 
 

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