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活動報告

「ふくしまスタディツアー2021」(11月3日〜5日)のご報告


未来共生プログラムでは、これまでフィールドワークを通じて東日本大震災の被災地と関わってきました。スタディツアーとして2021年11月3日~5日の日程で東日本大震災・福島第一原発事故の被災地に赴きました。2019年度から始まった同スタディツアーも今年で3回目です。以下、倉田和佳さん(人間科学研究科・博士前期課程1年)の報告です。

ふくしまスタディツアー2021: 福島の今を想像する

[写真1]町をご案内いただきながらお話を伺った
[写真2]東京電力福島第一原子力発電所の前で

14名の学生がふくしまスタディツアーに参加し、福島県の現在をあらゆる側面から見て、聞いて、感じてきました。事前講義や映画鑑賞ののち、11月3日~5日、福島県に滞在。帰阪後は学生どうしのディスカッションを経て、ツアーでお世話になった方々へ向けて、学生それぞれが考えたことを報告しました。

朝一番の飛行機に乗って福島へ。1日目は富岡町内の視察に始まり、いわき市の「考証館」を訪れました。2日目は、東京電力廃炉資料館、東京電力福島第一原子力発電所の見学、その後双葉町に移動し、双葉町民の方、東京電力社員の方のお話を伺いました。最終日は朝から双葉町役場の方々に町をご案内いただき、そのあと「東日本大震災・原子力災害伝承館」を見学しました。そして真っ暗な空の中、大阪へ。盛りだくさんの内容で初めて知ることも多く、大阪に戻ってからも深い余韻のあるツアーでした。2週間後の事後学習会では、私たちが福島県へ行くことの意味や、福島県での経験を共有することの難しさについて議論し、考えを深めることができました。

ふるさとを出なければならなかった市民一人ひとりの声と、復興へ向けた行政の大きな流れ。10年前の震災の時のままの街と、トラックや作業員が行きかう街。福島県の今を様々な角度から見て、改めて「東日本大震災」という災害は今も続いているのだと実感しました。同じ日本で起きていることであるのに、自分は全く知らずに生きてきたのだという事実にも直面することになりました。自ら知ろうとすること、今も人々が抱えている何かを想像することの難しさ、大切さに気づかされました。

今回のツアーで見ることができたのはほんの一部であり、私たち一人ひとりにできることも小さいのかもしれません。それでも、このツアーを通して私たちが感じたことは、ずっとずっと心の中に残って、じんわりと後を引き、それぞれの人生に影響を与えてくれるような、そんな重みのあるものだと感じています。今後も、ふくしまに想いを寄せ続けたいと思います。

最後になりましたが、私たちに大事なお話をしてくださった福島県の関係者のみなさまに、この場を借りて御礼申し上げます。

(2021年12月3日, 倉田)

 
 
 
 
 

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