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活動報告

未来共生セミナー「カンボジアを聴こうin釜ヶ崎」


未来共生セミナー「カンボジアを聴こうin釜ヶ崎」

[写真1]ココルーム(釜ヶ崎)での当日の様子
[写真2]SO Phinaさん
[写真3]木村文さん

2021年5月28日、未来共生セミナー「カンボジアを聴こうin釜ヶ崎」が、「ゲストハウスとカフェと庭 ココルーム」、カンボア、川崎、大阪をつないで開催されました。セミナーは第一部と第二部から構成され、第一部ではカンボジア女性作家協会の牽引者、作家・詩人のSO Phinaさんから、カンボジアでの文学の捉えられ方の歴史や女性との関わり、カンボジアの伝統的な詩の韻の踏み方などが説明された後、Phinaさんの詩”I'm flooting”がカンボジア語で朗読されました。詩は実際にメコン河に身を投じた女性の物語で、引き続いてココルーム代表で詩人・詩業家の上田假奈代さんが日本語訳「ただよう」を朗読されました。カンボジアと日本を超えて詩が響く中に参加者は暫く浮かんでいる錯覚に陥るほど美しい時空が出現しました。

続いて第2部では、未来共生プログラム海外インターンシップで2018年に3ヶ月カンボジアに行った松本渚さんが報告しました。松本さんは急速な近代化が進みながらも、ポルポトの負の歴史を抱えるカンボジアで、日本人対象に発信するメディア「プノン」に3ヶ月従事しました。負の遺産を次の世代の贈り物にというコンセプトで「ピース・ツーリズム」ガイドの特集を任せてもらったことや、カンボジアの若者たちと膝を交えて対話した貴重な体験が語られました。続いて、松本さんを受け入れた「プノン」主催者の木村文さんからカンボジアについて、また「プノン」についての話しがありました。木村さんは元新聞記者・ジャーナリストであり、カンボジアでの日本人を対象にした活動はコミュニティ・ビルディングだといいます。メディアは目にみえない広場で、「そこの話しなら信じていい」という安心感が最大の価値だと括りました。長年暮らしてきたプノンペンから4月に帰国し、ネット版での「プノン」を現在も継続されています。

二人の報告を受け、元未来共生プログラム教員だった脇阪紀行さんからコメントがありました。脇阪さんは木村さんと松本さんと繋いだご本人ですが、松本さんの研究である被爆者の声を集めることと、紛争による大量の犠牲が起きたカンボジアでの体験を共有するアイディアが浮かんだということに加え、のんびりしている松本さんとクメールの人々の感性が合うのではないかと思ったこと、木村さんという30年前に朝日新聞の記者としてタイで出会っていた後輩に出会わせたかった、人と人を繋ぐメディアの仕事に関われたことが今の松本さんの活動に生かされているのではないか改めて感じたと話されました。カンボジアからも松本さんの応援にプノンのスタッフが参加してくれました。

(2021年6月1日, 榎井)

 
 
 
 
 

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