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活動報告

卒業生の活躍(2期生 波田野さん)


未来共生プログラムの卒業生である波田野希美さん(2期生)から近況報告です。波田野さんは未来共生プログラムに2期生として加わり、日本語版ゲノム知識尺度によるゲノム知識測定についての研究やその他様々な活動をされてきました。このたび、近況の報告をお願いしたところ快く引き受けてくださいました。以下、波田野さんからです。

保健室から多文化コンピテンシーを見つめなおす

[写真1]学校のいたるところに保健の掲示物

2021年5月現在、私は吹田市内の公立中学校で養護教諭として勤務して2年目になります。約370名の生徒が在籍し養護教諭は1人配置です。1年目は新型コロナウイルス感染症による長期休校から始まり、赴任早々対応に追われていました。数回の緊急事態宣言を乗り越え、目の前の業務をこなすことで精一杯の毎日ですが、未来共生プログラム履修当初から、まずは教育現場に出て教員として従事すると決めていたので、念願叶って充実した日々を送っています。学校現場では未来共生での学びを生かす機会が数多くあります。日常では個別対応が中心となるため、医学・保健的な知識はもちろんのこと、個別・多様化した健康問題の背景を理解するために社会的教養が必要です。大学院生活を通して自身の専門知識を深めるのみならず、未来共生に携わる様々な研究科の教員の方々や友人の研究に触れる機会に恵まれたことや、国内外で様々な経験が積めたことは、働く上で貴重な財産になっていると感じています。

[写真2]本校の保健室にて

このニューズレターの執筆に際し、改めて多文化コンピテンシーを確認し、日々の職務にどうつながっているのか考えました。特に新型コロナウイルス感染症の流行は、私のみならず全国の養護教諭の職務の在り方や価値観に少なからず影響を与えたと思います。特に昨年度当初は、エビデンスに基づいた感染症対策を、所属する組織の中で実施可能な範囲で計画・実施・修正していく力(政策コンピテンシー)が求められました。また計画実施に際しては、専門領域の違いから、根底にある価値観やコミュニケーションの取り方が課題となることもありました。そのような中で、人と人とをつなぐ力(コミュニケーションリテラシー)も改めて問われたように感じます。私個人としては、専攻科と未来共生の両方で培った、日々の活動記録を残し、レポートにまとめる力(フィールドリテラシー・調査リテラシー)を活かし、コロナ禍での自身の行動をフィールドノートで残し、アンケート結果や統計をまとめることで、特別報告ではありますが査読付きの論文を投稿することができました。もちろん活かしきれていないリテラシーもありますが、この1年だけでも未来共生での学びが無駄ではなかったと改めて感じます。

私自身は現在、第一歩を踏み出したばかりです。SNSや論文等で同期や先輩・後輩の皆さんのご活躍をお見かけするたびにエネルギーや学びの刺激を受けています。今は現場で学びの姿勢を忘れずに、頑張りたいと思います。

(2021年5月31日, 波田野)

 
 
 
 
 

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