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活動報告

公共サービス・ラーニング:とよなか国際交流協会


未来共生プログラムでは1年次の後期に「公共サービス・ラーニング」という授業科目があります。公共サービス・ラーニングでは履修生が学校、病院、自治体などの現場で実践家の人々とともに実際に様々な活動に従事して、多文化共生社会における実践的な能力を学ぶことを目的としています。2020年度の公共サービス・ラーニングも無事に終わりに近づき、みなさん、いろいろな学びがあったようです。公益財団法人とよなか国際交流協会で活動した岡本工介さん(人間科学研究科・博士前期課程)からの報告をご紹介します。受け入れ先でお世話になったみなさま、ありがとうございました。

周縁化される外国人のための居場所づくり

[写真1]若者のたまりばで遠足へ

私は公共サービスラーニングにおいて豊中市にある公益財団法人とよなか国際交流協会へインターンしています。とよなか国際交流協会では、「市民の主体的で広範な参加により、人権尊重を基調とした国際交流活動を地域から進め、世界とつながる多文化共生の社会をつくる。」を理念に①多様な人びとが尊重される地域づくり事業、 ②周縁化される外国人のための総合的なしくみづくり事業、③学校とつながってつくる豊かな未来事業、④施設管理受託事業としてとよなか国際交流センターの指定管理者など多岐にわたる事業が行われています。

今回私は、その中でも②周縁化される外国人のための総合的なしくみづくり事業の一つである「若者のたまり場」(多文化子どもエンパワメント事業)に参画させていただきました。この事業の目的は「自分と同じ外国ルーツの仲間がほしい。」「家にいても学校や仕事でも、なんだかしんどい。」というニーズをもとに日曜日の17時から20時に外国にルーツを持つ若者で集まったメンバーと一緒にごはんをつくって、みんなで食べる活動を行っています。また、その他にもボランティア・スタッフ研修や多文化フェスティバル、セミナーにも参加させていただきました。

[写真2]とよなか国際交流協会キャラクター

そもそも私にとってとよなか国際交流協会を選んだのは外国人支援の実際を現場から見て・感じて・学び、知りたいという動機がありました。そして、その学びやノウハウを自らが事務局長として活動する拠点の地域支援に活かしたいという思いがありました。今回インターンを通して私が学んだ共生の諸課題としては①一般的に外国人が置かれている日本社会の課題と、②新型コロナ禍により顕著に見えた課題がありました。①としては、外国人であることで国会議員や裁判官、警察官等にはなることができないという法や制度の壁、海外ルーツの子どもたちに対する公教育の課題(不就学・適応・言語・学力・アイデンティティ)や外国人に対するイメージと実態の乖離(外国人が増えると犯罪が増えるなど)、特定の民族や国籍の人々を合理的な理由なく一律に排除・排斥するヘイトスピーチなどの課題。②として今まさに社会が直面している新型コロナ禍において海外ルーツを持つ人たちへの課題の深刻化(情報格差や困窮化など)がより顕著にあることが見え、それらは様々なマイノリティにも共通する課題だと感じました。また、偶然のように自らの拠点とする地域の海外ルーツの高校生がとよなか国際交流協会にケースとしてつながり、その解決のために社会福祉士として動かせていただくこともありました。今後そのケース対応等を通じて見えてきた課題をもとに拠点とする市に対してソーシャルアクションを起こしていくことも考えています。最後にこの場をお借りして、あたたかくお迎えいただき、また懇切丁寧なご対応をいただいたとよなか国際交流協会の職員の方々に感謝申し上げます。

(2021年1月26日, 岡本)

 
 
 
 
 

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