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活動報告

「コロナ災禍における若者たちの市民活動」(プロジェクト・ラーニング, 7期生)のご報告


7期生のプロジェクト・ラーニングについて、羅方舟さん(人間科学研究科・博士前期課程2年)からご報告です。未来共生プログラムでは2年次に様々な機関と連携し、プロジェクトを企画・実施します。その報告会を今年は他の活動とも連携し、セミナーとして学外へ公開して行いました。中学生、高校生、大学生、教員、NGOなど多様な方に参加いただき、共にCOVID-19禍の社会を考える機会となりました。以下、羅さんからです。

「コロナ災禍における若者たちの市民活動」

[写真1]学生の報告の様子

[写真2]ワークショップのチラシ

本ワークショップ「コロナ災禍における若者たちの市民活動」は3つの部分に分けて行いました。第一部では、大阪大学の学生たちがCOVID-19に関わる活動を報告しました。第二部では、特定非営利法人関西NGO協議会の事務局長高橋美和子氏が基調講演を行いました。第三部では、グループに分かれて自由な交流や議論を行いました。

第一部では、まず人間科学研究科未来共生プログラムの履修生が「若者たちがコロナ感染拡大に伴う外国人差別を考えるワークショップ」について報告しました。このワークショップは、オンラインで開催し、日本の高校生、大学生と在日留学生とともに、外国人差別問題の現状、原因と解決策について議論を行いました。そして、人間科学部の学生は、「高齢者に手紙でよりそい隊」について報告しました。この活動は、新型コロナウイルスの影響で外出が減った1人暮らしの吹田地域の高齢者に、励ましの言葉を書いた手紙などを送っています。また、外国語学部の学生は、大阪府のホームページにある家庭学習用のページを多言語に訳す活動「情報の多言語化とコラボレーション」について、人間科学部の学生はオンラインでの「高校生への学習支援」について報告しました。第二部では、高橋氏が「コロナ影響下におけるオルタナティブな市民活動を考える」と題して、市民活動の現在の状況と今後の展望について話されました。第三部では、第一部での報告を元に4つのグループに分かれ、参加者は興味のあるグループに入り、それぞれの活動について自由な交流や議論を行いました。

コロナ感染拡大を背景に、大阪大学の学生たちは、日本における弱者である高齢者、外国人、高校生たちを対象とし、彼らが直面した様々な課題を自ら発見しました。そして、自分たちができることを考え、積極的に実践活動に取り組む姿が強く印象に残りました。これらの活動は一回限りではなく、さらに展開していく発展性も十分あります。また、関西NGO協議会の高橋氏の基調講演を通じ、コロナ影響下での市民活動の萎縮、市民社会スペースの縮小などの課題を学べました。そして、若い世代のプレゼンス向上とエンパワーメントを発揮する新しい市民社会の在り方を考える機会になりました。最後に、本ワークショップを通じ、大学と市民団体の連携の重要性を認識しました。これらの実践活動は、大学生だけでは実施することができません。社会活動の専門家として様々な市民団体の方々に協力していただくことで、実施が可能となります。今後も、大学と市民団体の連携のあり方を探求し続ける必要性を感じました。

(2020年9月10日, 羅)

 
 
 
 
 

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